2014年01月11日

聖夜乙女雪乃 終章(7)

『なんだか、気持ちがいい……』

自分の身体が、まるで水の中を漂っているかのような不思議な気分。

私の身体は、何か柔らかいものに包まれているようだ。

そのせいで私の身体はふわりと浮き上がり、私は心地よい気分についついリラックスしてしまう。

意識は未だに混濁していて、自分がいまどこにいるのかすらわからない。

全身が心地よい感触に包まれた私は、このままでも良いかな、なんてことを思ってしまう。

意識はゆっくりと浮き沈みを繰り返し、まるで水の中を漂っているかのようだった。

それは私の身体も同様で、ずっと柔らかい感触の中でたゆたっていた。

『なんだろうここ……わたしはいったい……』

時折、そんな疑問が頭に浮かぶけれど私は考えることを拒絶する。

このままここで何も考えずに浮かんでいたい。

いつしか私の心はそんな思いに支配されていた。

何も考えないまま、私は全身の力を抜いて身体をあるがままの流れに任せる。

そのままずっと、温かく、柔らかい感触に包まれていると、何もかもが忘却の中へと流されていくような気がする。

だけど、今はそれで良いような気さえしていた。

『考えるのなんて面倒くさい……』

私は赤子のように手足を丸めて縮こまる。

そんな状態のまま時が過ぎていき、私はもう自分がいまさっきまで何をしていたのか、そんなことさえも、もうろくに思い出せなくなりそうだった。

『でもいいか……思い出しても、ろくなことはきっとないだろし……』

目を瞑って、私はさらに小さく身体を丸めていく。

小さくなった私の全身を覆い隠すかのように、柔らかな感触は迫ってきて私を包み込んでいく。

まるで羊水の中で浮かぶ赤ん坊のような格好になった私の元へと、どこからか声が届いたような気がした。

//雪乃
「なに、誰かいるの?」

私の声に答えてくれるものはいなかった。

気のせいかと思って、私は再びまぶたを閉じる。

『ずっとこのままここにいれば、ずっと安らいでいけるのかな……』

全身を包む心地よい感触。

私はもう完全にその虜になっていた。

『そうだよ、ここにいればずっと、あなたは心地よいままでいられる』

私の耳に誰かのそんな言葉が届く。

再びまぶたを開けて辺りを見回すけれど、視界の中には誰もいない。

『どうしたの?』

//雪乃
「ううん、なんでもない……」

『それなら目を瞑って……心地よさに身を任せましょうよ……』

声の主の魅惑的な提案。

だけど、何故か心に引っかかりを感じた私は目を閉じずに誰もいない空間を見つめている。

『どうして目を瞑らないの? 心地よくはなりたくないの? 目を閉じれば、あなたはもうずっと心地よいままでいられるのに……』

//雪乃
「で、でも……」

『現実は、辛くて苦しいことばかりだったんじゃないの?』

その声に私の口の動きが止まってしまう。

声の言う通りだった。

私の人生は良いことなど何一つなくて、辛くて苦しいことばかりだった。

『思い出してごらんなさい、あなたの人生、良いことなんて何一つなかったでしょ?』

//雪乃
「う、うん……そう、そうだったわ……」

私の中に、辛くて苦しい思い出が後から後から湧き上がってくる。

それはまるで湧き水のようにドンドンとあふれ出し、私の心を黒く染めていく。

//雪乃
「わ、私はいつも、ずっとずっと一人でいた……」

『そうね、一人は嫌よね、辛いわよね……』

//雪乃
「今まで他人とも交わらなかった……」

『友人が一人もいなかったのね、可愛そうに……』

//雪乃
「あ、あぁっ……あ、や、やぁ……こんなのっ……やぁ、思い出したくないっ……やだよぅ……」

寂しくて、辛くて、苦しい。

そんな負の感情が私の心と身体を責め立てる。

『大丈夫よ、あなたがいなくても世界は回る、回り続けるの』

//雪乃
「えっ……」

『だから行きましょう、苦しいことのない心地よい世界へ……』

//雪乃
「私がいなくても世界は回る……」

そうだ、その通りだ。

私が一人で苦しんでいても、誰も手を差し伸べてはくれなかった。

私が一人で寂しがっていても、誰も話しかけてはくれなかった。

私はいつも一人だった。

それはきっとこれからもずっとそうなんだろう。

だけど、それでも世界は私のことなど気にもせずに回っていく。

私一人が辛くても、世界には全く関係ないのだから。

『世界は、私には無関心だったんだ……』

どうしようもない絶望感が私を襲う。

そんな私に追い討ちをかえるように、声が私の耳元で囁いた。

『ええ、世界はあなたに無関心なのよ……あなたが消えても世の中は変わらない……』

//雪乃
「そ、そうかも知れない……」

『それなら、もうあんな場所に戻ることもないわよ、あなたがここにいればずっと心地よいままよ?』

//雪乃
「え、えぇ……」

私が返事をすると、私の身体が段々と熱を持っていき、温かくて心地の良い感触が私の全身を包む。

まるでぬるま湯につかっているかのような気持ちよさに私の身体が弛緩していく。

気が抜けて、身体の力を抜いている私の下腹部が何故か熱くなっていき、私の口からは甘い声が漏れてしまう。

//雪乃
「な、なにっ……これっ……あ、あそこがっ……あ、熱いっ……ふうんっ!!」

熱い感触はいつしか快感へと変わっていき、私は身体をくねらせて声を上げてしまう。

『な、なんなのこれっ……』

快感が全身へと広がっていく。

心地よい感触は快感へと変わり、私は何の抵抗もしないまま快楽の波に流されていく。

//雪乃
「ふぁぁっ……き、気持ちっ……いいっ……な、なんでっ……うあぁっ……はぁっ……んくっ……はぁぁぁっ……」

膣の中が熱い。

まるで膣内で何かが暴れているかのようだ。

//雪乃
「や、やぁっ……な、なかっ……あ、熱くてっ……き、気持ちっ……いいっ……や、やぁっ……こ、こんなっ……ふぁぁぁぁぁっ!!」

ヒクヒクと私の身体が痙攣する。

//雪乃
「ひぃっ……や、やぁっ……イッ、イッちゃう……だ、だめっ……こ、こんなのっ……だっ、だめぇっ……いやっ、いやぁぁぁぁっ!!」

ビクンビクンと私の身体が波打ち、私は絶頂へと達してしまう。

//雪乃
「ふぁぁ、ふぁぁぁっ……い、イッちゃった……ひっ、ひぅっ……ま、またっ……そんなっ……も、もうっ……やぁっ……やなのっ……」

絶頂の余韻に浸る間もなく、再び私の身体を快感が襲う。

どうにかしようと思っても私には何もすることが出来ない。

快感の原因もわからないし、回りに私を襲うような相手も見当たらない。

//雪乃
「ふぁぁぁぁっ……あ、あひっ……んんっ……はっ……やぁっ……こんなっ……なっ、なんでっ……ああぁぁっ……ひぁぁぁぁっ!!」

相手が見当たらないというのに、私は膣内を嬲られている感覚に襲われている。

何が何だかわからない。

だけど、今の私にはそれに対処するだけの力は残されてはいなかった。

//雪乃
「んふぁぁぁっ……や、やぁっ……も、もう、やぁ……おっ、お願いだからっ……な、なかっ……かき回さないでぇっ……やぁぁっ……ひぁぁあっ……」

喘ぎながら、私必死に見えない何かに向かって許しを乞うが快感は一向に治まらない。

それどころか、身体の火照りは激しくなり、快感もさらに激しさを増して私を飲み込んでいく。

//雪乃
「ひぁぁぁぁっ……あ、あひっ……ふぁぁぁっ……も、やぁっ……だ、だめっ……うあぁぁっ……いぁっ……やぁぁぁぁぁっ!!」

快楽の激しさに私の頭が真っ白になっていく。

再び絶頂へと導かれ、私は甲高い喘ぎ声を上げて陸に打ち上げられた魚のように身体を震わせる。

//雪乃
「ふぁぁぁぁ……あ、あひっ……も、やぁっ……こ、これ以上はっ……はぁっ、はぁっ……んんっ……はぁっ……」

二度も絶頂へと導かれてしまった私の身体にはもうろくに力も入らない。

相手が何を考えているのかもわからない中、私は喘ぎ声の混じった声で、もうこんなことは止めてと繰り返すのみだ。

//雪乃
「ひぁっ!! や、やぁっ……ま、またっ……も、もう……だめっ……お、お願いっ……ふぁぁぁっ……ひやぁぁぁぁっ!!」

私の願いも虚しく、再び私の膣内で何かが暴れまわる。

ぐりぐりと子宮の奥にまで届きそうなソレに、私は何も抵抗が出来ない。

//雪乃
「ふぁぁぁぁっ……や、やだぁっ……も、もうっ……助けっ……助けてぇっ……だ、誰かっ……誰かぁぁぁぁっ!!」

助けを求めて誰もいない空間に手を伸ばす。

だけど、当然ながら私の手を掴んでくれる者なんて誰もいない。

私の手は虚しく宙をかきむしるだけだ。

//雪乃
「いやぁぁぁっ……も、やぁっ……イッ、イキたくないっ……んくっ……ふぁぁぁぁっ……いやぁぁぁっ……や、やぁっ……ふぁぁぁぁんっ……」

私が助けを求めている間も、ずっと快感の波は私を襲い続けている。

何度も絶頂へと導かれてしまった私の身体はもう限界だった。

//雪乃
「うあぁぁぁぁっ……も、もうっ……だめぇっ……ひぁぁぁっ……ま、またっ……やぁっ、やぁぁぁっ……き、きちゃうっ……きちゃうよぉぉっ!!」

ジワジワと快楽が全身を覆っていく。

三度目の絶頂が近い。

また絶頂してしまったら、自分がどうなるのかわからなくて怖い。

だけど、止めようにも私にはどうすることも出来ない。

快感と恐怖にはさまれて、私はただ悲鳴を上げることしか出来なかった。

//雪乃
「や、やぁぁぁっ……お、お願いっ……だっ、だれかっ……誰かたすけてぇっ……も、やぁっ……だ、だめなのっ……あ、あひっ……ひぁぁぁっ……あひぃっ!!」

私の目の前が快楽によって覆われていく。

自分の声ですら遠くなっていき、私にはもう自分が何を言っているのかさえわからない。

そんな状態が暫く続いて、私はついに三度目の絶頂へと達してしまう。

//雪乃
「や、やぁっ……い、イキたくないっ……イキたくないのにっ……ふぁぁぁっ……あ、やぁっ……いやぁぁぁぁっ!!」

今までで一番の快感が私を襲い、私の身体が弓なりに弾ける。

//雪乃
「ふぁぁぁぁぁっ……や、やらぁっ……も、もぅ……い、イキたくなんてなかったなのにっ……ふぁぁぁっ……やぁ、やぁぁぁ……ふぁぁぁっ……」

絶頂へと達してしまった私の身体から最後の力も抜けていく。

まるで糸の切れた操り人形のように、私は疲れきってしまい指一本動かせはしない。

//雪乃
「ふぁぁぁぁ……も、やらぁ……だ、誰かっ……助けてっ……助けてよぅ……はぁぁぁぁ……も、やだぁぁぁぁぁ……」

絶頂へと達した余韻に浸りながら、私は焦点の合っていない瞳でずっと助けを求め続けていた。


posted by -Noel Valkyrie制作委員会- at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖夜乙女-雪乃-
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