2011年02月14日

バレンタイン2011

更新準備前、晒し物中……

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2011年02月03日

聖夜乙女雪乃 一章(8)



化け物を倒せた安心感からか、私の身体から力が抜けていく。
その場に立っていられなくなり、私はその場によろよろとへたり込んでしまう。

//雪乃
「あ、あはははは……やった……」

私が地面にペタリと座り込むと地面が濡れていたのか冷たい感触が下半身に伝わってくる。
視線を下に向けると、私はどうやら失禁していたようだった。

//雪乃
『や、やだ……こんなところで漏らしちゃうなんて……』

辺りに誰もいないとはいえ、街中で失禁してしまうのは恥ずかしいことだった。
当然着替えなどは持ってなどいない。
だから暫くの間はこの状態のままでいなければならない。
そんな惨めな自分と化け物を倒したという安心感も手伝って、私の瞳から涙がこぼれた。
一旦こぼれた涙は、止めようとしても後から後から流れてくる。
ボロボロと涙をこぼす自分も失禁してしまったことも恥ずかしい。

//雪乃
『もうやだ……やだよぅ……』

気がついたら、私は子供のように泣き出してしまっていた。
モノクロームの誰もいない世界に私の泣き声だけが響く。
ここから消え去ってしまいたい。
涙と汗と化け物の体液で顔を汚しながら、私はそんな風に思っていた。

//サンタ少女
「大丈夫?」

泣きじゃくる私の肩に優しく手が置かれた。
瞳に涙をためたまま、私は手を置いてくれた人物を見上げる。
そこには化け物に犯されていたというのに、心配そうに私を見つめるサンタ少女の姿があった。

//雪乃
「わ、わたし……よ、よりっ、もっ……」

私よりもあなたの方が大変じゃないという私の言葉は泣いているせいで上手く言葉には出来なかった。
しゃくりあげながら、私は何とか言葉を紡ぎだそうとするけれど焦れば焦るほど言葉は上手く出てこない。

//雪乃
『も、もぅっ……本当に恥ずかしいっ……』

グスグスと鼻を鳴らしながら、私は涙を拭くの袖で拭う。
そんな私の様子をサンタ少女は優しげな笑みを浮かべて見つめてくれている。
肩に置いた手から伝わるサンタ少女の暖かい感触が私を安心させる。

//雪乃
「うっ、うくっ……うえぇぇぇっ……」

安心した途端に、私の瞳からは再び涙が溢れてくる。
慌てて止めようとしても駄目だった。

//雪乃
『な、なんでまた、こんなっ……は、恥ずかしいっ……』

再び泣き始める私に、サンタ少女は何も言わずにずっと側に居てくれた。

……
……

//雪乃
「ぐすっ、ご、ごめんなさい……」

暫く経ってから、私はやっと泣き止んで、サンタ少女にぺこりと頭を下げる。
優しく私を見守ってくれていたサンタ少女は、何も言わずににっこりと優しく微笑んでくれた。

//サンタ少女
「もう大丈夫?」

//雪乃
「あ、う、うん……」

果たしてお礼を言われるのは私なのだろうかと思い、私はキョトンとしてしまう。
だけどサンタ少女はにっこりと微笑んでもう一度私にお礼を言ってくれた。

//サンタ少女
「助けてくれて……ありがと、ね」

私が助けに来るのが遅れてしまって犯されたというのに、何で私にお礼など言ってくれるのだろう。
なんでこんなに笑顔なんだろう。
どうしてこんなに強いのだろう。

//雪乃
『強いんだろうな……それに比べて私は……』

怖くて身体が竦んでしまったり、おしっこ漏らしてしまうくらいなのに。
お礼を言われる筋合いなんてないのに……。
気がついたら、私は思いのままをサンタ少女に向かって喋っていた。

//雪乃
「わ、わたしは……そ、そんなにお礼を言われるようなことは……な、なにも、してない、よ」

//サンタ少女
「えっ? どうして……」

//雪乃
「だって私、怖かったし、助けに来るのが遅れちゃったし……は、恥ずかしくて、おしっこ漏らしちゃうくらいなのに……」

私の言葉をサンタ少女は黙って聞いている。

//雪乃
「だ、だから……お礼なんて言われるのは変だよ……」

泣いたばかりなので、たどたどしい言葉でゆっくりとサンタ少女に伝えていく。
思い出したらまた泣いてしまいそうだったけれど、私は自分の言いたいことは全部サンタ少女に伝えることが出来た。
サンタ少女は最後まで黙って私の言葉を聴いてくれていた。
そして、私が喋り終わるのを見計らってからサンタ少女は優しい口調で私に向かって語りかける。

//サンタ少女
「だけど、それでもあなたは私を助けてくれたじゃない」

サンタ少女の言葉に私は目を丸くしてしまう。
助けに来るのが遅れたことを非難されても私は仕方がないと思っていたというのに、サンタ少女はそれをしなかった。
それどころか、サンタ少女は私を優しく励ましてくれている。
私には、それがとてつもなく嬉しかった。

//サンタ少女
「怖くても、逃げ出したくても、あなたはなけなしの勇気を出して私を助けてくれたじゃない」

//雪乃
「…………そ、それは、でも……」

//サンタ少女
「あなたが私を助けてくれたことに私はとっても感謝している。それは紛れもない事実だし、あなたのおかげで助けられた私がいるの」

サンタ少女は私の目をしっかりと見つめて言葉を続ける。
私はサンタ少女の瞳から目が離せなくなっていた。

サンタ少女
「だからそんなに謝らないで、ね?」

そう言って、サンタ少女は私の頭を優しく抱きしめてくれた。
ふんわりと私の頭が温かいサンタ少女の体温に包まれる。
サンタ少女の優しい言葉と体温の温かさに安心してしまったのか、私の瞳から再び涙がこぼれる落ちていく。

//雪乃
「うえっ、ひっ、ひっくっ……うぇぇぇっ……うぇぇぇぇんっ」

私はサンタ少女に包まれたまま、派手に泣いてしまう。
恥ずかしかったけれど、サンタ少女の優しさに私はもう泣くことを我慢なんて出来なかった。
サンタ少女は優しい微笑を浮かべながら、私が泣いている間中ずっと私を優しく包み込んでくれていた。
私はサンタ少女の優しさに感謝しながら、頑張って一歩を踏みしめて良かったと心から思っていた。


posted by -Noel Valkyrie制作委員会- at 04:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 聖夜乙女-雪乃-