2010年10月06日

聖夜乙女雪乃 一章(4)


――確認しちゃいけない。

頭のどこかで、何かがそう訴えている。
それを確認してしまえば、事実を知ってしまえば、たちまち暗がりから手が伸びてきて私の事を捕らえてしまうから。
だけど、事実を知らなかった事にして顔をそむけていても、自分の身体に起きた出来事は何も変わらない。
いつかは知る事なのだから……。

//雪乃
「……んくっ、あ……ぅ……ッ。やわからく……なってる……?」

股間の性器の入り口に指を添え、軽く割れ目に押し込む。まるで抵抗なくすんなりと指先は入り込み、私の性器は形を変える。
指先程度の侵入なんてたいした事では無いと言うかのように、性器がグニャリと形を変えて沈み込んでいく。
それをきっかけにして、不意に私の記憶があふれ出す。

//雪乃
「……夢な訳、無いじゃない……ッ……」

性行為なんて一度も経験した事の無かった自分が、化け物に襲われて、凌辱された。その事実を、股間の肉が忘れてくれる訳が無い。
膣口が派手にまくれて、醜く変形してしまうほど、太くて乱暴な物が私の中を引っかき回したのだから。
それを、一時的にでも忘れようとしたのは、犯された事で記憶が混濁したんだろう。
あまりに犯された事がショックで、苦しくて、全身がバラバラに壊されてしまいそうな出来事だったから……。

//雪乃
「あんなの……あんな出来事……ッ、ウソだって、ウソであって欲しかった……のに、くぅ……ッ、あ……ぅぁ……ッ」

股間をぐぐっと触れば、触るほど自覚してしまう。
そして自分の身体に起きてしまった出来事の酷さと、不快さに、胸の奥がギュッと強く締め付けられていく。
凌辱という行為を身体に刻み込まれていった、断片的な記憶。
しかし、化け物に犯されたというのならば、どうして私はいまこの場にこうしていられるというのだろうか?

記憶のカケラがふわりふわりと奥底から蘇りだし、自分の身体に起きた出来事が呼び起こされていく。
化け物に四肢を掴まれて、犯されている残酷な事実が、鮮明な映像を伴って脳裏に蘇って来た。
思わず吐き気をもよおしてしまいそうになるのを、必死にこらえる。
ゴポゴポと大量の精液が私の膣内に流し込まれていき、その苦しさと息苦しさに私は苦しみ悶えている。
男女がどのようにすれば子供が出来るのか、その方法や事実を知らないような年齢じゃないから、精液が流し込まれればどうなるのか……は知っている。
ただ、化け物の精液を流し込まれた時、どうなるのか?
それまでは知らなかったし、考えた事も無かった。
ううん、私にとってそんな事を考える必要なんてのも無かったのだから。

//雪乃
『はぎぃ……ッ! こわれっ、いぎぃ……ッ、こわれちゃ……苦し……いぎいいいぃぃぃぃぃぃッ、あぎっ、ぎゃああああっ! こわれっ、こわれるぅッ!』

派手に悲鳴を上げながら、全身をわななかせて、その痛みに目の前がチカチカと激しく明滅していく。
世界が壊れてしまう時とか、自分が死ぬ時とかって、こんな感じかも。といった思考が流れていき、股間の痛みだけがより強くなっていく。
破瓜の瞬間に、自分の身体がこじ開けられる時が痛みの最大値だと思っていたのに、犯されれば犯されるほど激痛は増す。
化け物が自分の身体を好き勝手しているという事実に心がさらにきしみ、股間の圧迫感は増し、文字通りに身体が裂けていくという事を自覚させられる。

壊れてしまいそうな身体は、視界を歪ませていく。
そんなボンヤリと涙の向こう側で、全身から力が失われていく所で……不意に、ありえない姿を見つけてしまう。
銀色の髪を振り乱して、くちびるをグッと結んで。
強い決意の篭もった視線をこちらへと向けながら、全力で走ってくる姿。

//雪乃
『え、ど、どうして彼女が……?』

サンタ少女が現れたことは、私にとっては予想外の事だった。
その場に現れたサンタ少女は普段着で、変身もできないのに化け物に立ち向かおうとしている。
それを無茶だと思い、必死に呼び止めようと口を開く。

//雪乃
「あぎぃぃぃっ、ひぎゃぁっ、あひぃぃぃぃぃぃいいい!! こっちきちゃ、きけ……あぎいいぃぃ、うぎゃああああっ!!」

けど、口から溢れ出したのは制止の言葉ではなく、ただの悲鳴だけだった。
こっちに来ないで、来たら危ないと思っているのに、私がそうやって悲鳴をあげてしまっては、心配そうな顔をするに決まっている。
私の事を助けようと動くに決まっているのに……。

私が自力では動けないと悟ったのか、サンタ少女は覚悟を決めた顔で化け物へと突進していく。
普段着のまま化け物に向かっていくなんて自殺行為にしか思えない。
だが、そんな私の心配をよそにサンタ少女は化け物の触手を華麗にかわしていく。
さすがに戦い慣れているのか、サンタ少女は触手の攻撃をかわしながら徐々に化け物の側へと近づいていく。
近づきながら、サンタ少女は自分の手に残り少ない魔力を集中させているのだろう。
サンタ少女の手が魔力を帯びて光っていく。

//雪乃
『あんな風に……私も、勇気を絞って戦えたら……』

羨望の眼差しで私がサンタ少女を見つめる中、サンタ少女は化け物の身体に直接魔力を叩き込んでいく。
魔力を叩き込まれた化け物は、叫び声を上げてその場へと崩れ落ちた。
化け物を倒したのを確認すると、サンタ少女はグッタリとしていた私の側へと駆け寄って来てくれる。
だけど身体に力が入らない私は、サンタ少女に返事一つする事も出来ない。
サンタ少女はそんな私の腹部に手を当てると、小さく口を動かして何かを呟いた。
私の腹部に当たっていたサンタ少女の手が優しく光る。
その途端、気絶している私の膣穴からゲル状の液体がドロドロと溢れ出して行くのが見えた。
その光景を目の当たりにしてしまい、私は身体を恐怖で震わせてしまう。

//雪乃
「そうか……わ、わたし……お、犯されっ……ちゃったんだ……」

私の頬を涙が伝う。
化け物に犯されてしまったという事実は私にとってあまりに大きい。
私は一人、ショックで放心してしまっていた。

//サンタ少女
「だ、大丈夫ですか?」

目の前にサンタ少女の心配そうな顔がある。
私はそれを、空ろな瞳で見ていた。

//サンタ少女
「気がついた、良かった。 大丈夫ですか……ッ」

今にも泣きそうな顔をして、サンタ少女が私を見つめている。
だけど私は、何か言葉を口にしようにも……その気力が残されておらず、ただ小さくコクリとうなずく為に首を動かした。
そんなこちらの仕草を確認して気が緩んだのか、サンタ少女の表情が安堵に変化する。

……しかし、サンタ少女の背後に、倒したはずの化け物がゆっくりと立ち上がる。
化け物に背を向けたままのサンタ少女に向かって、化け物は触手を伸ばしてきた。

//サンタ少女
「なっ!?」

私のことを心配していたせいで、完全に隙だらけになっていたサンタ少女の身体に触手が絡み付いていく。
サンタ少女は必死になって触手を振りほどこうとするけれど、触手はビクともしない。
私は、目の前でサンタ少女に触手が絡みつく中、犯されたショックと恐怖で身体が硬直してしまっていた……。
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2010年10月02日

聖夜乙女雪乃 一章(3)


//雪乃
「いやっ、いやぁぁぁぁっ!!」

化け物によって襲われる恐怖に盛大な絶叫を上げながら、私は弾かれたかのように飛び起きる。
だけど、勢い良く飛び起きた私の目に入ってきたのは化け物の触手などではなく見慣れた自分の部屋だった。

//雪乃
「えっ!?」

何がなんだかわからない。
私はキョロキョロと辺りを見回すが、そこは紛れもなく自分の部屋だった。

//雪乃
『え……わ、わたし……化け物の触手で……お、犯されて……』

混乱している頭を何とか整理しようとするけれど、私は自分が何故ここにいるのかどうしても思い出せない。
戦っていた記憶はある。
だけど、それは夢だったのだろうか。
あの現実感はとても夢だとは思えないけれど、私は無事に今ここにいる。

//雪乃
「ゆ、夢だったのかな……」

あんなことを、本当にあったことだとは思いたくはない。
本当に夢だったらどんなに嬉しいか。

//雪乃
「うん、このまま悩んでいてもしょうがないし、アレは夢だったということで」

私は無理矢理にそう結論付けて、元気よく自分のベッドから起きる。
身体は寝汗でグッショリと濡れていて気持ちが悪い。
早く着替えたかった私は、その場で服を脱いでいく。
鏡に私の肌が映り、私は思わずそれを凝視してしまう。
そこにはやはり傷はおろか、かすり傷一つなかった。
どこか違和感が身体にこびりついているようで、どこか釈然としないけれど、身体に傷一つ残っていない。
だから何もなかったと考えられる。
化け物の精液によって張り裂けそうになって、不自然なぐらいにボテらされたはずの、私の腹部もなんら変わったところはない。
いつも通りの自分のお腹だった。

//雪乃
「やっぱり、夢だったのかな……」

自分のお腹をさする。
何とも言えない違和感のようなものはあったけれど、それは私の全身にまとわりついているので腹部だけ特別という訳でもない。
それに、私の見た目は全く変わっていない。
やっぱり気にするだけ損ということなのだろう。
あれは悪夢だと結論付けて、私は半ば無理矢理に自分を納得させて着替えを続けた。
階下から母親が私を呼ぶ声が聞こえる。
私はいつも通りの返事をして、朝食をとる為に下へと降りていった。

結局、食事をしている間も私の中の違和感は消えなかった。
そのおかげで、あまり朝食は喉を通らなかった。
やっぱりどこかおかしいのかもしれない。

悪夢を見ただけで、こんなにも身体の調子は悪くなるものだろうか。
それとも、ここ最近の現実離れした出来事に遭遇したせいで、知らず知らずのうちに疲労が溜まっているのかもしれない。
だからあんな悪夢を見てしまったのだろう。

気がついたら、私はカップを持ったまま考え込んでいた。
考え込んでピクリとも動かない私を不審がって、母親が声をかけてくる。
その頃には、私の持っていたカップの中身はぬるくなっていた。
時計を見ると、そろそろ登校しないと間に合わない時刻を指していた。
母親によって現実に引き戻された私は、慌ててカップの中身を飲み干すと、あわただしく学校へと向かって行った。

//雪乃
「ふぅ……はぁ……ち、遅刻は……しないかな……」

腕時計に目をやりながら、私は小走りなっていた歩を緩める。
走ったおかげでどうやら遅刻はしなくてもすみそうだ。
息を整えながら、私は歩き始める。
歩きながらも考えるのは、やっぱり今朝のことだった。
あれは夢だと結論付けはしたけれど、身体の違和感はずっと続いている。
もしかしたら、これは変身することになったことに対する後遺症なのだろうか?

//雪乃
「一回、あのサンタ少女に詳しく聞いた方がいいわね……」

自分がそのあたりのことにあまりにも無知だったことに今更ながら驚いてしまう。
突然現実離れした世界に放り込まれたのだから、仕方ないとは思うけど。
それでも、話はしっかりと聞いておいた方が良かった。
この身体の違和感の正体でこんなに悩まなくて済んだのだから。

でも、どうすればあの娘に会えるんだろう?
新たな悩みが湧き上がる。
そういえば、私はあのサンタ少女の連絡先も、どこに住んでいるのかも聞いてない。
我ながら少し抜けているな……。

//雪乃
『ま、まぁ……そのうち嫌でも会えるでしょ……』

どうせ化け物が現れれば、私も彼女もそこで落ち合うはずだ。
そんなことを思った瞬間に私の身体の違和感が大きくなり身体がブルリと震えた。
私は大きく首を振って気を取り直すと、校門をくぐって学校へと入っていった。
それから、授業は何事もなく無事に終わった。
相変わらず身体に変な違和感はあったけれど、もう最初ほどは気にならなくなっていた。
休み時間に入り、私は席を立ってトイレへと向かう。
用を足し、股間を拭こうと手を伸ばした瞬間、私は指先に変な違和感を感じて動きが止まってしまう。

//雪乃
『え、なに今の……』

恐る恐る私は指先で自分の股間へと指を伸ばしていく。

//雪乃
「ひっ!!」

もう一度股間を触ると、まるで電流が走ったかのような衝撃が私を襲った。
思わず変な声が出そうになって、私は慌てて口をつぐむ。
こんなところで声を上げたら、絶対に変に思われてしまう。

//雪乃
『な、なに……一体なんなのよ……』

私の股間は普段とは明らかに触った感触が異なっている。
何かデコボコしているというか、腫れ上がって盛り上がっているような、そんな感触。
ただ、触っただけでは本当はどうなっているのかわからない。
私は少しだけ考えて、鞄から手鏡を取り出すとこれで直接股間を見てみることにする。
恥ずかしいし、怖かったけれど、知っているのと知らないのでは怖さが違う。
私は自分の股間へと手鏡を握った手をそっと伸ばしていく。
緊張して心臓が高鳴るのがわかる。
そして、そんな私の前に手鏡に映った私の股間が映し出された。

//雪乃
「なっ!! な、なんで……一体どうして……?」

その途端、私は息を飲んでしまった。
私の秘所は肉ひだがまくれて腫れ上がり、酷い状態になっていた。
何がなんだかわからない。
身体に付きまとっていた違和感の正体はこれだったのだろうか。
それにしても、この股間の傷跡は一体何があったというのだろう。

思いつくのは、あの悪夢だ。
あれが現実だったとしたら、この傷跡にも納得がいく。
だけどアレは夢だったはずだ。
だって起きたら自分のベッドだったのがその証拠だ。

でも、それならこの股間は一体どうしてこんな歪な形になっているの……だろう?
posted by -Noel Valkyrie制作委員会- at 09:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 聖夜乙女-雪乃-